狭い世界 再び


先日 自分がいかに狭い世界でぬくぬくと生活しているかを実感したということを書きました。


そういえば、退院直後にも同じようなめにあっていたのでした。


場所は大きな書店。病院から出たばかりで自分で本を選ぶことに飢えていた私は、本棚をなめるように眺めていたのです。


すると、私の後ろで、「おい、痛いじゃないかよぉ。バッグがあたってんだよ!謝れ!!謝れよ!!」とすごむ40代くらいの男性に絡まれました。


熱心に見ていたためか、バッグが後ろの方に当たっていたのに気づかなかったようです。とはいえ、人が痛がるほどバッグを振り回すように動いたはずもなく。。。まっ、そんなことを言っても通じる相手ではなさそうです。


「ゴメンナサイ。失礼しました」と一言。


そこから因縁をつけてくる相手でもなさそうなので、そのまま本棚を眺めることを続けているウチに先方はどこかへいってしまいました。


それにしても公の場所、しかも書店ですごまれたという経験は生まれて初めてでした。ここもやっぱり先日お話ししたような有象無象が行き来する場所といえなくもありません。


普段閉ざされたウチの世界だけの人間関係の中で生活していると、雑多なソトの世界の世知辛さにいきなりぶち当たって呆然としてしまうのです。


震災の際にも日本人の節度のとれた行動を賞賛する言葉があふれていましたが、こういう節度ってウチの世界では十分に機能しても、ソトでは必ずしも当てはまらないかもしれないな・・・ふと思いました。



2000年以降だと思うのですが、たまに出かける東京の電車の中の殺伐さが以前よりも増してきた気がしたものです。今回私が絡まれたような事象はいつでも起きそうな雰囲気、そんなギスギスした空気を強く感じたのでした。


田舎町、ウチの世界にどっぷりつかっているせいか、よりソトの危うさを感じやすいのかもしれませんね。ああ、やだやだ。