狭い世界


年末の入院とその後の通院で、総合病院に集まる患者さんたちを目にする機会がたくさんありました。


なんというか、ある意味人物の宝庫。


いやぁぁ、私、ずいぶんと世の中を知らなかったもんだ、と、驚くことがしばしばでした。


近頃の病院のことなので、年配の方も多く、基本的に病気で弱った方なのですが、それにしても普段日常的には接することの少ないタイプが多いのです。


総じていえば、がさつ。


公の場所でも声が大きい、我先にと人を押しのける、悪口に人をはばからない。


ちょ、ちょっと待って、私、遠くから見てたいです・・・と直接ふれあいたくないお年寄りがごろごろいます。


そんな場所に身を置いてみて初めて、私自身が日常的にせまーーい、せまい世界だけで生活していることを実感してしまいました。


お客様以外で毎日会うのは、スタッフと仕入れの人たち。お客様には多種多様な方がいるとはいえ、店に来店される階層というのがいかに限定された方々であるか。


コンビニ、ファミレス、デパート、銀行のようにあらゆる人々が出入りする場とは決定的に違うのだなぁと実感する数ヶ月でありました。


できれば、一生このぬるま湯だけで生活したいな。