流星ひとつ


浜松市美術館での「三沢厚彦展」 


実物でなければ味わいないファイン・アートの迫力と、彫刻の一彫り一彫りの強い意志と、一刀の力強さ、驚くほど繊細なタッチの総合体としての動物たちに圧倒され心豊かになった帰り道、いつもの本屋さんにふらりと立ち寄りました。


あれ?


沢木耕太郎さんの新刊が。。。。


「流星ひとつ」


藤圭子へのインタビュー???


沢木さんが


この時期に


藤圭子


いくら沢木さんとは言え、営業的にあざとすぎないか?


とは思いつつも、沢木さんの新刊を手にしないわけにはいきません。


帰宅後見ると発行日は10月10日 


三日前じゃん。発表の情報も知らなかったし。


さて、どういう経緯でこの作品が「今」この世に現れたのか。


前書きがないので、まずは後書きを読んで、すでに感動してしまったのです。


まさに、今、出るべくして出た、というよりも出なければならなかった沢木耕太郎藤圭子インタビューであったのです。


藤圭子さんの死の後、印象に残った宇多田ヒカルさんの小さな気持ちの入ったコメントを思い返しても、宇多田さんもふくめてこのインタビューを読むことの意味が、まだ本文を読んでいないのに、後書きで腑に落ちてしまうと言う沢木ワールド。


頭から打ちのめされます。


さて、じっくりページをめくってみよう。


流星ひとつ

流星ひとつ