言葉の選び方


文化庁が公表した慣用表現誤用のお話


☆噴飯もの
☆流れに棹さす
役不足
☆気が置けない


どれも正しい意味で使われないことが多いのだそうです。


よくこの手の言葉の間違いはメディアを通じて広められます。最近日本語が劣化しているとかいって。


私自身はこの四つの言葉を口にしたり文字に起こしたことは一度もありません。もちろん耳にしたことはありますが、どれも昔から人々がよく使ってきた言葉ではないような気がします。むしろ、この何年か十何年かくらいの間に掘り起こされたのか?メディア上で使われて目にしてるのです。


噴飯ものも役不足も気が置けないも20年30年前にはあまり使われていた記憶がありませんし、「情に棹させば流される」は知っていても「流れに棹さす」なんて日常の会話に出たことはありません。だれかが文章で書いているのをみたことがあったかどうか?まった、それだけ私の日常文化レベルが低いってことなのかもしれませんが。


普段庶民が使っていないのに(聞いてことはあるけど)「この言葉の正しい意味はわかるか?」「ブ!ブーーー!間違ってます。気をつけましょうね」もあったモンではありません。


「あんた達メディアは使ってるかもしれないけど、私たちは使ってないからね!」・・・と言いたい。


ラジオで小田嶋隆さんが「人々が間違いやすいってのは結局これらは言葉としての出来が悪いんですよぉ」といつもながら見事な切り口の分析をしていらっしゃいました。


メディアが得々として使いたがるような言葉を日常の会話にもすぐ使うような連中にだけ「気をつけましょうね」と言っておいて欲しい。ルサンチマンとかを昔から口にしていたようにすぐ使いたがる方々とか。


こっちはデフォルトだって未だ正しく理解していなくて口よどんでしまうくらいなんだからさ。