「風立ちぬ」〜「終戦のエンペラー」〜「ワールドウォーZ」


シリーズでお酒のことを続けて書いている間に、映画にも通常のように出かけていました。


宮崎駿監督「風立ちぬ」 今や日本映画界の稼ぎ頭ジブリだけあって、シネコンでは同時に三つの会場で上映しているにもかかわらず、前日予約ですでに良い席は埋まっているという人気です。これほどの動員を稼げる映画が今ほかにあるでしょうか?


おそらく普段映画館に足を運ばない方々も宮崎アニメなら・・・と、観にでかけるのでしょうね。そこで気になったのが、予告編。


風立ちぬ」の予告は、予告だけでも素晴らしく、期待を限りなく膨らませてくれる良品であったわけですが、「風立ちぬ」の上映前の予告に現れた映画達のわくわく感のなさは目を覆うばかりでありました。


滅多に映画館に出かけない方々が、この予告を観ても「宮崎アニメがよかったから次もまた」とは思えないような出来なのです。映画そのものも個人的には絶対に観に行かないであろう日本映画のお粗末な現状を現す作品だけなんでありました。これでは「風立ちぬ」が終わればいつもの観客の少ない映画館に戻ってしまうのでしょうね。



予告と言えば「ワールド・ウォーZ」 予告編では家族のために人類滅亡の危機をまねく何かに立ち向かうプラピ、家族愛とスケールの大きなアクション大作。。。っていう印象だけが強調されているのに、封切り間近になったらこの映画が「ゾンビ映画」であることがわかってきました。


予告で「ゾンビ映画」であることが知れると興行成績に陰りが・・・ということらしいのです。映画館に足を運んでくれて興行収入が伸びるのは若い女の子とそれにくっついてくる男ども・・・という図式があるらしく、ゾンビ映画にやってくるのはオタクなニイちゃんだけと思われているのですね。特に大手広告代理店が絡んでくるとプロモーションの時点でカップル狙いしか眼中にないのだそうです。いくらブラピ主演でもゾンビは表に出てはならない・・・と。


そういえば近頃、予告の印象と本編が全く違うことって多いような気がします。「ドラゴンタトゥーの女」なんて原作を読んでいない私には予告と本編の差にビックリでした。


映画そのものの素晴らしさと、お金が絡む思惑のうごめきの気持ち悪さってどうにかならないモンなんですかね。


因みに、大切な、映画そのものは三編とも大好きです。とってもいい映画。