親の心配


仕事でよく店を使ってくださるお得意様が奥様と初めておこしになりました。


料理が進みお酒が入るうちに、四方山話はお子さんの話題に。小学生の息子さんがちゃんと育ってくれるだろうか?と真剣に心配していらっしゃる様子です。 


「いやいやいや、お二人のお子さんでしたら、120%私が保証します。間違いなく立派に」と私。


奥様にお会いして一時間ほど、息子さんは会ってもいないのではありますが、ご両親をみれば、子供がどう育つかはほぼ想像がつきます。親は子の鏡なのか、子は親の鏡なのか、どちらが正しいのかは知りませんが、これまでお客様でお目にかかったご家族で、親と子が他人ほども違うというケースは全くありませんでした。穏やかで礼節を知るお客様のお子さんは小さい頃に多少ヤンチャ気味であっても、小学校半ばくらいになればもう全くご両親と同じように振る舞うのが普通です。


ましてやこのご両親、上品な身のこなしと板前風情にも優しく接してくださる立ち振る舞い、さらには夫婦そろっての高学歴高収入、さらにさらにご主人185cm 奥様175cmという高身長(関係ない??) 奥様は「えっ?草刈民代??」と我が目を疑ったほどの美形。私のような凡からみれば、すべてを兼ね備えたかにみえるというのに、お子様の行く末を不安に思うというのは、世界中の親たちがもつ悩みだけは同様に持っていらっしゃるのだなぁ。。とほほえましくさえ思えます。


以前にも書きましたが、ご両親が優秀で謙虚・・・というお得意様のお子さん達の優秀さと来たら、そりゃぁもう、「神様はずるい!」とうそぶきたくなるほどなのです。お得意様というだけなのに、関係のない私が自慢したくなるほどのお子さん達がごまんといます。そのご両親、さらに言えばお祖父様お祖母様まで遡っても優秀なのですね。遺伝子。。。というよりは「血」というのは凄いモンです。


ですから、お客様に「子供、まだ小さいんだけど連れてきてもいい?」とお尋ねがあったとき、「どうぞどうぞ、そのための個室ですから」と申し上げるのは親の姿を見てお子さんを全うに育てていらっしゃることが想像できるからです。


その目が狂ったことは35年間 ほぼ無し。ほぼ・・・って処をお話しするともう1日分必要かも。