同じなのに違う



ひとつはリッシュブルー1998 ひとつはシャンボール・ミュズニー ラ・コンブ・ドロボー2002


ラベルのデザインが違いますが、両方ともフランスはブルゴーニュ ヴォーヌロマネ村 アンヌ・グロさんの手になるワインです。


同じ地域、同じブドウ品種 ピノ・ノワール、同じ作り手のワインで、しかもリッシュブルーとシャンボール・ミュズニーは3kmも離れていないほど近い場所、シャンボール・ミュズニーの中でもラ・コンブ・ドロボーは一番南側で、リッシュブルーの畑とは近い場所なのです。


なのに 値段は6-10倍もの開きがあります。


味わいは・・・・私たちワイン好きにとってはグロのシャンボール・ミュズニーというだけで愛おしい可憐なワインであるのですが、リッシュブルーは赤ワインの中でも別格中の別格、至高のワインなんであります。


それが素人にわかるのか?はて??


もはや逃れられないブルゴーニュ好きとなってしまった私にはウブな初心者の舌の感性は残っていません。


昨日お客様が開けられた二種類のワイン。 残った澱の部分をワインとは縁遠いスタッフ達に、同じような説明をして飲んでもらうと「えーーー!そんな近しいワインなのにずいぶん味が違うもんなんですねぇ」と言います。


やっぱり素人が飲んでもわかるその違いなんでありました。土壌、水はけ、日当たり、風の向き・・・テロワール ミクロクリマのマジックなんでしょうね。それがブルゴーニュワインの魅力の一つです。