初体験の料理教室


首都圏に遊びに出かけたのになにも美味しいものを食べていないの?食べ歩記を書かないわけがない。。。とお思いの方、鋭い。


どこかへ出かけるとなったら、観光地を探す前に食べ物屋を探すのが条件反射となっている私ですが、今回は異色な昼食でありました。


連れ合いがいっしょに出かけられない今回、いつものようにお昼ご飯を中心に心当たりの店をチェックして出かけたのですが、どんなに美味しいレストランでもひとりご飯の味気なさはできれば避けたい・・・で、思いついたのが、「そうだ!玉緒先生の処に電話してみよう」というアイデアでした。


田中玉緒さんは私が公私ともに御世話になっているイタリア料理研究家で、南青山にセレブリティが集まる料理教室を主宰されています。


玉緒さんのレッスンに混ぜてもらおう。


図々しい飛び込みのお願いを快く受けてくださり、料理教室を拝見しながら昼食。


「板前が料理教室?」


実は料理学校の講師を仰せつかったり、料理講習を頼まれたりすることはあっても、料理教室というものに生徒として参加することが初めてでした。女性を相手にどういう風にお話を進め、料理を取り回し、段取りを組むのか?未知の世界に興味津々でした。同じ料理の世界のこととはいえ、私が普段仕事にしている内容とは大きく違うのです。料理さえできればいいというのと訳が違います。しかも玉緒さんのお仕事は下手なイタリアン店は足下にも及ばないほど緻密でクリエイテイブ、食材も超高級イタリアンと同等の品物ばかりであることは、長いお付き合いの中で私には周知のことでした。


実際目にする教室の内容は目から鱗の連続、んで、もちろん料理の内容は言わずもがなでありました。


育ちが良さそうな奥様達に混じって板前風情がテーブルに混ぜていただいていい時間を過ごすことができました。むさくるしいのが一緒でご迷惑をおかけしました。「私が」楽しかったです。