平均値
先週、町内のイベント「ほろ酔い祭り」が行われました。
三枚綴りで¥2400のチケットを購入し、同じ街の飲食店数十店舗から三軒を選んではしごするという企画です。ありがたいことに三日間の来客数はこれまでの最高を記録したくさんのお客様にいらしていただきました。
なにしろ¥800で仕上げるなんて普段の弁いちではありえません。
お料理は軽く、ハラダ農園の焼き茄子煮浸しと万願寺唐辛子 伊良湖産蛸の柔らか煮と海老博多真蒸のチョイス。
飲み物は(ほろ酔いですので)
ガージェリービール エステラ
ガージェリービール スタウト
十四代純米 槽垂れ生酒
南部美人純米吟醸愛山 無濾過生原酒斗瓶取り
村祐 常磐
これらの中からチョイス。
普段たくさんいらっしゃる日本酒好きのお得意様に囲まれて仕事をしていますと、十四代 南部美人 村祐などは店の定番中の定番ですから「誰でも知っている」とつい勘違いしてしまいます。特に十四代などはメディアでもよく紹介されていますので、ちょっとした日本酒好きにはお馴染みであると思っていると実際には全くそんなことはないのですね。「ほろ酔い祭り」のように普段お店にはお越しいただいていない方に接すると一般的な認識ぶりを知ることになって驚きます。
十四代を知っている方は日本酒を注文された方の中で5%程度、南部美人で2−3% 村祐に至ってはひとりもご存じの方はいらっしゃいませんでした。
「日本酒を飲みたい」という方でそんなものなのですから、世間一般の知名度は推して知るべしです。
そうやって考えてみるとこの板前日記で紹介している日本酒やワインなどマニアックすぎて問題外なのかもしれません。
しかしながら世の中には知らないお酒がいっぱいあって、希少で手に入り難いけれども「おっ!」と目から鱗がおちるような経験ができるもんだ・・・と、「ほろ酔い祭り」で思っていただけたかどうか?
三日間270人のご来店お客様の中で5人くらいでも「おっ!」があったら嬉しいな。