「わたしを離さないで」


なかなか手に取れないでいたカズオ・イシグロ「わたしを離さないで」をやっと読み始めたものの、予想通り物語に入り込むのにとっても時間がかかっています。少し読んでは、「おまえさん」(宮部みゆき)に浮気をし、少し読んでは「ヒットラー」(水木しげる)に浮気をしつつ、物語も1/3を過ぎたくらいから少しずつ文章が体になじんできたような気がします。「日の名残」のように一気に読み進めないのがこれまた一興。早くしないと予約しているDVD版「わたしを離さないで」が届いてしまう。