時価・・・ではない。


私どもの店のように、夜のお値段がそこそこである場合、一度も暖簾をくぐったことがない方々は、「きっとぼったくられるに違いない」「会計の時に財布の持ち金がたりなかったらどうしよう」などと考えるものであると、ある方に伺いました。


いわゆる時価ってヤツが別に上乗せされるように、とんでもない値段を請求されるのではないか?そんな不安があるのだというのです。


よくありますよね、メニューも「時価」って書いてあること。


そういう店ほど「いくら何の?」とは聞けなかったりするんですよね。


確かに、夜のお座敷のご予算は決して安い方ではありませんが、「予算以上にぼったくる」とか「信じられないほどの請求金額」というのはありえません。


実際の処、そういう値段の店である分だけ、お客様に「予想以上に高い」と思われたくない、「会計が心配でゆっくり食べられない」という思いを抱いて欲しくないという気持ちは人一倍強いのです。


よく普通のチェーンの居酒屋さんでも安いつもりで注文を重ねていたら案外高い会計になっていたっていうことがあります。私ン処ではそういうことがないように、上限の予算をおうかがいしたら、できうる限りその範囲でまかなえるように算段することに腐心します。一見のお客様は特に。


どんな店でもそうですが、一見の方であれば、必ずリピートしていただけるように努力するものです。料理やサービスの内容もさることながら、予算の点でも満足度を高めたいという思いはお手頃価格の店以上に強いのです。ですからご予約の時点で「上限のご予算はございますか?」と伺うこともしばしばです。


「これだけの内容のものがこの値段だったんだぁ」という満足度を高めることは、一つの大きな目標なのです。お気軽に心置きなく「予算はこれだけ!」とおっしゃってくださいね。