「シャンハイ」


週末に観た映画「シャンハイ上海」は俳優たちの存在感を堪能する映画でした。


コン・リー チョウ・ユンファ 渡辺謙 菊地凛子 ジョン・キューザック


特にコン・リーチョウ・ユンファの迫力は圧倒的でした。ストーリーの説得力は今ひとつなのに、コン・リーを観ているだけでため息が出てしまいます。「王妃の紋章」でみせた迫力にたおやかさが加わった魅力的女性を見事に演じています。大きな期待をしないで観に行ったのにすっかり魅せられました。



戦争前の租界が存在した頃の上海。私にとっては金子光晴「どくろ杯」でのめり込んだ妖しく危険な香りがする別世界は、これまで多くの映画で表現されてきました。「シャンハイ」を観て改めて思い出したジェームス・アイボリー〜カズオ・イシグロの「上海の伯爵夫人」 スピルバーグの「太陽の帝国


改めてこれらの映画を観てみたくなります。


あの時代の上海、今世界中どこをさがしてもああいう都市は存在しないんでしょうね。