iphoneが変えたもの


一年ほど前携帯電話を、長く使っていたドコモからiPhoneに切り変えました。


店のリニューアルにともなって光ケーブルをつなげることができず、PCでnetを見られなくなったことが契機でした。それ以外にも、携帯電話は通話以上のことであまり使用していない、音楽 podcastを中心にipod使用頻度が多い、インターネットの利用は時間を問わずにいつでもできるようにしていたい、imodeやカメラを使った携帯利用がほとんどない・・・なんていうこともあって、iPhoneがライフスタイルには一番あっているのかも、と思っていたのです。


実際友人たちのiphoneを見せてもらうと、それらの使用以外に、ゲームやおもちゃのようなアプリがたくさんあったのですが、それらには全く興味がありませんでした。


それから数ヵ月後、夏を過ぎたころになって、たまたまnet上で知ったiPhone活用術のサイトで、クラウドを使った様々な利用法の一部を知ることとなりました。いくつかを試行錯誤しているうちに、まずはgoogleカレンダーとRefillsというアプリを使ってスケジュールをPC iPhone両方で同期して管理するようになり、同様にEvernoteでメモや写真で覚書を書き込むようになって手帳を持つことをやめてしまいました。そうなると、リメンバー・ザ・ミルクやtodoのアプリもPC iphoneで同期して使うようになるのにも時間はかかりません。同様にメモを打ち込むための使いやすいアプリも探しますし、次第に見る機会が増えてきていたtwitterfacebookもPC iPhoneを同じ頻度で使うようになりました。


さらに本やCDはMediaMarkerにメモして、アマゾンでも本屋でも使うようになって手帳に書き込んでいた時代を思うと、はるかに便利にストレスなく調べ購入する仕組みもできてきたのです。


もうひとつ大きかったのがRSS。それまではてなアンテナで友人を中心とした読み物として楽しんでいた各ブログが、PC iPhone双方向でgoogleリーダーを使うようになって政治的社会的なブログに目を向けることが多くなったのです。TVのニュースはほぼ見ませんので、podcastに仕込んだラジオの番組(15-20番組くらい)をチェックし仕入れや仕込みの途中で聞くこと、twitter facebookで断片情報を仕入れること、RSS上で200-400くらいのタイトルのブログに目を通して10-30くらいの興味のある記事を読むことが日常の情報入手の主な手段となりました。


iphone一台の購入後、半年目から一年でライフスタイルが大きく変わってきました。これほどの変化は今までにはもしかするとなかったかもしれません。


大昔のように、手持ちの機械をすべて使いこなすという時代は終わってしまいました。たとえばTVやオーディオは説明書を読んで満遍なく使うことができたのですが、今のIT機器は自分のライフスタイルに応じてどの部分をどのように利用していくかだけになりつつあります。PCやiPhoneは私にとってその最たるものです。


おそらくアプリをもっと調べつくして、自分の生活や仕事に使いこなしていらっしゃる方もたくさんいるのでしょうが、私のように、主には首から下(頭を使わないってことね)が仕事のほとんである肉体労働者にとっては、今使っている使用方法だけでもずいぶんと遠くまで来たものだという感慨におそわれるのです。


だって、アナログ頭の私がITユーザーっぽく語ってしまった多くのことは、実際には薄い手帳だけで案外全部できてしまうかもしれないほど薄っぺらな内容しかないのです。つまりITごっこをしているってだけなのかも。。。。