石山さんのトマト


いつも言っていますように、地物だから素晴らしい、地産地消であるから美味しい、安全。。。とは全く思っていません。素材を求めるためには全国、世界中どこであってもその品質こそが私にとって大切なのです。


とはいえ、素晴らしい素材を作る方、獲る方が地元にいらっしゃって直接顔がみえる方であることはさらに理想的であることも自明のことです。



近隣の掛川に石山農園さんがあるということを知ったのはつい最近のことです。完熟トマトでは有名な方で、それ以外にも様々生産者を試している中で、有名すぎる石山さんの存在に目を向けなかったのはまさに灯台下暗し。


近頃では近隣の豊橋掛川から御前崎に掛けての地区、もちろん地元でも熱心に完熟トマトを作る方が増えてきています。お付き合いのある谷野ファームさん、恵トマト、まってたトマト、麗・・・などなどそれぞれに特徴があって、優劣よりも自分の料理方法と一皿にどのトマトの相性がいいかで選ぶ時代になってきました。


休日に車を走らせて出かけてきた石山さんは、突き詰めてトマトを作っている方から想像するのとはかけ離れてごくごく普通の農家さんでした。


一通りのサイズや熟れ具合をみせていただいて、デザートに使うためのトマトを8kgほど。



皮が厚めなので湯剥きをして、クレーム・ド・カシスを加えたシロップで軽くコンポートにして、冷ましてからレモン汁を落とします。コンポートの地をゼラチンでかるぅぅく寄せて「あん」のようにトマトにのせてお客様にお出ししようかと思っています、。