二郎さん死す


TVを見て「腹を抱えて笑う」経験をしたのはコント55号が最初で最後であったような気がします。


成人してから以降の確かな記憶でも、涙を流して笑うような「お笑い」をTVで見た覚えがありません。


小林信彦さんによれば、コント55号はTVに出る直前が絶頂であったというのですが、子供の私には充分過ぎるくらいの衝撃でありました。田舎町のことですから、当時は東京局の番組がすべて見られたわけではなく、学校の教室で「コント55号ってのがめちゃくちゃ面白いらしい、こっちではやってないけど」と噂になったほどでした。


それからほんの少しして田舎町のTVにもあわられたコント55号は、目が離せないほどおかしくてぶっとんでいました。ああいう経験はもうできないのでしょうか。


二郎さんのご冥福を祈りつつ。