「媚竈(びそうRestaurant japonais bissoh)」さんご夫妻を迎えたワイン会


以前に告知した「媚竈(びそうRestaurant japonais bissoh)」さんご夫妻を迎えたワイン会が昨夜ひらかれました。


びそうさんとはもう何年のお付き合いになるのでしょう。帰国されたときにわざわざ来店してくださったり、一昨年は私の調理場で何日間かいっしょに仕事をしたりもするような間柄です。私のブルゴーニュワイン愛が高まったとしたらその多くはびそうさんとのお付き合いからゆえです。それほどワイン好きの聖地ブルゴーニュで日本料理レストランを成功させているびそうさんご夫妻の、ワインへの愛情と絶え間ない探究心、そして料理に対する真摯な態度に大きな影響を受けています。


今回初めてびそうさんが持ち込まれたワインでワイン会を開きました。


昨年の秋嬉しいご提案をいただいて、何度かのやり取りの中で、「ムルソー・・・たとえばシャルムの水平試飲なんてどうですか?」と大筋が決定しました。


ムルソーの中でもちょっとしたワイン好きなら誰もが認めるような偉大なヴィニュロン達 ルーロ ミクルスキー コント・ラフォンの三人のシャルム


そのほかにもびそうさんでシャンパンの会も開いているレコルタン・マニュピュランの雄 ジャック・セロス。マダム・ビーズひきいいるルロワ。シャンボール・ミュズニューのもっとも有力な造り手ジョルジュ・ルーミエ。そして伝説的なコント・ド・ヴォギュエ。さらにはシャサーニュ・モンラッシェのトップ・ドメーヌ ラモネ ドメーニュを設立したおじいちゃまピエールさんが造った1966年のシャサーニュ。


Brut Initial Jacques Selosse VO

Meursault 1er cru Charmes 2006 Roulot

Meursault 1er cru Genevrieres 2006 François Mikulski

Meursault 1er cru Charmes 2001 François Mikulski

Meursault 1er cru Charmes 2006 Comtes Lafon

Savigny-les-Beaune 1er Crus Les Narbantons 2006 Dom Leroy

Chambolle Musigny 1er cru les Cras 2007 George Roumier

Musigny Vieilles Vignes 2001 Vogüé

Chassagne Montrachet 1966 Ramonet


これらの綺羅星のようなワインにびそうさんの写真や動画 地図などを使った解説がつきます。たとえば、三人のシャルムの畑の航空写真で位置関係をしめし、畑の写真で葡萄の木の様子や、土がどのように違うか(三人とも微妙に違うのです) 雑草がどんな風に生えているのか・・・などなど。もちろんそのほかのワインについても同様の解説が続きます。さらにはお客様としてレストランにお越しになるヴュニィロン達の風景。極東の田舎町で聖地ブルゴーニュの様子が手に取るように理解できワクワクの連続でした。なにしろ、私などにとってはスーパースターである造り手達を目の前にして仕事をしているご夫妻なのですから、そりゃぁもう涎が出そうなお話ばかりでありました。








因みにお料理は


先付け
烏賊生このこ和え


前菜
牡蠣香り漬け 平目龍皮昆布巻き 幸神めぬけ肝 自家製唐墨



ずわい蟹すり流し
聖護院大根 雲子 菜の花 柚子


刺身
平目(舞阪) 幸神めぬけ(松輪) さより(松輪)
紅芯大根 式部草


蒸し物
幸神めぬけ春菊巻き しょっつる蒸し
ほんのり暖かい生うにをのせて 

 
焼き物
蝦夷鹿炭火焼
大蒜味噌添え 
海老芋(京都産炭焼)


ご飯
白魚玉〆丼(びそうプレゼントの黒トリュフをたっぷりと)


デザート
スウィートポテト