遠近両用


老眼眼鏡を使い始めてしばらく経ちます。目はりっぱな老人です。


最初のうちは読書のときだけだったのが、普段の生活でも常に携帯していないと何かと不便になり、この2-3年は仕事中にも欠かせないほど進んできました。


眼鏡屋さん曰く「もうそろそろ遠近両用も考えたほうがいいですね。いつかはそのお世話になりますから、早いうちに慣れていったほうが」と言われて一年ほど前から遠近両用眼鏡を仕事中にだけ使い始めたのでした。


「最近の遠近両用はよくできていますから、境目もみえにくいですし、目に慣れやすいです」と薦められるままに作っては見たものの、目が慣れるのには一ヶ月ほどがかかりました。


その眼鏡をリニューアルのバタバタで無くしてしまい、もう一度眼鏡を選びに行くと、薦めてくれた眼鏡屋さんご主人が、眼鏡にしっかり段差というのか区切りのついた遠近両方眼鏡をかけていらっしゃいます。


「えっ?もしかしてそっちのほうが具合がいいんですか?」と伺うと、「見た目さえ気にならなければ、実はこの方が目には慣れやすいんですよぉ」とおっしゃいます。


なぁぁんだ、どっちみちこの眼鏡を使う90%は仕事のため、見た目でいい思いをすることなんぞ考えられませんので、即決で老人っぽい遠近両方眼鏡に移行です。


若いころこの眼鏡を自分がかけている姿なんて想像もしませんでしたが、年月は冷酷におしよせてくるのです。「へへへへ・・・」のニヤニヤしているお若い方、そんなお年頃になるのはあっというまですよぉ。