チューブ入り山葵


ちょっと忙しかった昨日、お惣菜用に買ってきたネギトロを丼にして手早く食べようと、白ご飯に海苔、ネギトロを乗っけて山葵醤油をかけようかと思ったのです。


調理場まで降りれば、本山葵も(お惣菜にはもったいない)も業務用のパック山葵もいつでも置いてあるのですが、「手早く」ですので、自宅冷蔵庫にあったチューブ入りの山葵をいつもくらいの分量、醤油にといてささっとかけました。


一口食べると、「どわぁぁ!」


辛いのです。とてつもなく辛い。


これはもう山葵の辛さではないという感じの辛さ。


チューブ入りの山葵ってこんなに辛いのね。


以前にお客様が店のお造りを召し上がって、「もっと辛い山葵ないの?」とおっしゃったことがあったのを思い出しました。きっとあれってチューブ入りの山葵に舌が慣れ親しんで、本山葵では満足できなかったんでしょうね。今実感としてわかりました。


店では基本、本山葵のみ。仕出し用のお弁当にパック入り山葵を使うこともあるのですが、刺激を感じるほどの強い辛さではありません。幸か不幸かそういう生活環境にいるばっかりにチューブ入り山葵のことをうっかり知りませんでした。一般のご家庭では山葵と言えば今ではほぼこれのみなんでしょうね。この辛さを日常のものとして舌が憶えてしまうと、日本人の味覚とは違うものができてしまいそうな気がしてちょっと怖い。せめてこの化合物っぽい辛味はなんとかしたほうがいいんじゃぁないでしょうかねぇ。