適正な高値か?


この時期になると初物のシンコ(こはだの子供)の高値が話題になります。


たぶん・・・ですが、すきやばし次郎さんが本の中で、シンコは最初に舞阪から出始める・・・と書いた頃から、初物のシンコの希少性と高値はうなぎのぼりです。


次郎さんは「舞阪」と書いておられましたが、実際には「舞阪>>遠州灘産」ではなくて奥浜名湖から最初に出始めるらしいのですが、地元の魚屋や卸には東京から時期になると催促の電話がひっきりなしにかかります。


「お客様が待っているから」
「いくらでもいいから」


と。



今年の初値は10万円/kgであったそうで、それでも東京のお寿司屋さんは「女房を質にいれても」>>>手に入れたいのでしょうね。


お客様のほうでも「初物を俺が口にした」を自慢したいのでしょうか??私のような粋がわからない無粋な板前には理解不能です。


魚屋さんに言わせれば、「あんな小さなシンコじゃぁすっぱいだけです」と。



そんな話をお得意様と話していたら、「東京の病院じゃぁね、”特別個室の値段は○○です”って伝えると、”もっと高い部屋はないのか?”っていう人がいるんだって、病気自慢には個室の値段自慢も入るのかもね」・・・なぁぁんだそうです。


庶民はあきれるしかありません。