時代は無農薬


有機野菜をメインに使っています。

無農薬野菜しか使いません。

とは店では全く言っていません。自分の使う野菜にどれほどの農薬が使われているのかの表示は全くありませんし、有機と銘打ってある野菜にどれほど信憑性があるのかにもはなはだ疑問を感じています。TVなどで無農薬と言われている野菜がぴかぴかで虫喰い一つ無かったりするのにもちょっと恐ろしさを感じたりもします。


農業の実態にはまったく疎くて、お付き合いのある農家さんのお話を聞くくらいのことしかしてきませんので、有機野菜や無農薬野菜が味わいが濃くて美味しい・・・とメディア等でいわれても、美味しさの原因が無農薬にあるものなのかどうかは理解できないというのが本当のところです。


植物を育てことがある方ならわかるように、一度葉っぱに虫がついたり、枯れ始めたりしたときに、薬剤の手を借りないというのがどれほど大変なことか、猫の額程度の庭でも雑草の手入れをすることにどれほどの労力のいることか・・・呆然とするほどです。


先日「お上(おかみ)」から「お前ン処は有機、無農薬の野菜であるかどうかにこだわって使っているか?」という趣旨のアンケートが届きました。どうやら「お上(おかみ)」はそれを政策として取り組もうとしているのでしょうか?


だいたい地産地消も無農薬も上からお達しがあったり、メディアによって作られたいびつなブームになったりするとろくなことはありません。


中国野菜の農薬には異常な反応を示す一方で、日本の野菜は「国産」であるというだけで盲目的に検証も無く安全だと信じ、無農薬が大好きなのに虫喰いの野菜や、野菜の中に潜んだ虫が大嫌い、農家の肥料の臭いが大嫌いな主婦がたくさんいたり、ビオ、無農薬を声高に叫ぶ人がゴルフ場の恐ろしいほど整った緑の中でゴルフを楽しむことには熱心だったり、有機無農薬、安全を標榜することがマーケッティングの手段でしかない食品業界があったり。。。。


やっぱりこのブームもエコ同様、ちょっと離れたところから冷静に見つめていたほうが正解ではないかと肌で感じるのです。