持ち帰り寿司の変化


たぶん持ち帰り寿司を買ったのは10年ぶりくらい。


映画を観た帰り、「これから夕ご飯・・・疲れちゃったぁ」というわけで、「んじゃ、久しぶりに持ち帰り寿司でも買って帰ろうか」と。


回転すしに入ったのもこれまで一回だけ、お寿司屋さんと同じくらいの食材は普通に手に入りますから、自分で作ったほうがお安くまともにできるのですから、技術の高い職人さんのお寿司以外はあまり食べる気がしませんでした。



持ち帰り寿司も回転寿司も、値段がこれなんだから・・・とある程度は我慢するのが当たり前であると思っていたわけですが、久しぶりに食べた持ち帰りすしはずいぶんとレベルが上がっていました。特に穴子や海胆は我慢して食べるレベルから充分に食べられるレベルに上がり、うかうかしていると街の個人店のお寿司屋さんにとっては値段的にも脅威になるのではないかと感じるような品物がいくつかありました。チェーン展開するような寿司店の努力は侮れません。


街の洋食屋さんがファミレスに取って代わられ、父ちゃん母ちゃんの中華料理屋ものんびりしていると厳しい状況の追い込まれる現状は、日本料理店やお寿司屋さんにその波がやってくるのは時間の問題かもしれません。いえ、すでにお寿司屋さんの分野では私が思っているよりも大型店ははるかに進歩が進んでいるのでしょうか。



私も含め、長年の経験とか、地道な努力とか、職人としての積み重ねに自身を持ちすぎていると知らぬ間に、世間から置き去りにされているかもしれないという危機感をいつも持っている必要があるのかも。