朝の連続ドラマ


朝の時間が少しのんびりになって、「げげげの女房」を見ています。「ちりとてちん」以来の連続ドラマ鑑賞の日々、見始めると止められなくなりますね。


時代は昭和36年、私が小学校に入るくらいのことですので時代背景が記憶に残っています。主人公たちも父母より少し若いくらいですから、美術などのセッテングだけでなく、人々の心模様や倫理観なども「ああ、そうそう」といちいち納得できます。


先日お話したように、結納は仲人が婚家に持っていって、新郎本人や親はそれには付いていかないとか、見合いから5日で結婚式(これはちょっと極端ですが)とか。。。若い女性は結婚までに仕事でキャリアを積むなどということはありえなかった時代、自分の意志(強い恋愛感情)で結婚が決まるのではなくて、結婚は周りで決められていきそうやって出来上がった夫婦が当たり前であった時代。


そういえば私の両親も見合いのあと一回のデートを経ただけで結婚しました。以前やっていた奥様料理教室で、私より10年くらい年長の奥様達に聞けば、その9割が見合い結婚でありました。


中国人が日本にやってきて驚くのは、日本の自由な恋愛事情だと聞きます。とはいってもこのTVドラマで描かれるたった50年前の日本には自由な恋愛事情なんて存在しませんでした。昭和40-50年代でさえ、「北欧のフリーセックス」という言葉にドキドキし、昭和60年代だってアメリカでは結婚前に男女が一緒に住むことが当たり前であると知って、倫理的にいかがなものか・・・と思っていたくらいであったのです。自由な恋愛事情なんて平成以降の20年くらいであっという間に広がった倫理観なのです。男女の倫理観はIT革命以上に劇的に日本人を変えているかもしれませんね。