抜き型


調理場の整理をしています。この際不要なもの使っていないものは「えいやっ!」とばかりにドンドン捨てなくてはいけません。大体五年も使わなければこれからも使うことはないはずなのに、「いつか使うときが来るかも・・・」と品物を溜め込んでしまうのです。


存在すら忘れていた様々な抜き型。



紅葉 桜 梅 松 銀杏などなど大小さまざまな大きさでそろえてあります。


野菜をこの抜き型で抜き焚きあわせに添えると四季が感じられる・・・などという仕事はもう全くしていません。たぶん昭和も50-60年代くらいまでだったでしょう、そんな仕事が重宝がられたのは。今では食材の流通が豊かになって、四季を感じるのは食材そのものからという風に変ってきていて、こういういかにも職人っぽい彩を添えるような仕事は古臭くなってしまいました。少なくとも私は15年触ってもいません。たぶんこれからも使うことはないんでしょうね。後十年もすると昔を懐かしんで欲しくなるかも。。。