飛露喜


「第二の○○」と呼ばれることは「有名な○○のような」という意味にとられありがたいようなありがたくないような・・・結局一番の○○を超えられないとも聞こえるわけで、私はあまり使わない言い回しです。


福島県会津坂下 飛露喜はよく「第二の十四代」と呼ばれるお酒ですが、私は両者を一番二番という風に考えたくはありません。十四代十四代のよさ、飛露喜は飛露喜のよさなのです。


以前にお会いした若き蔵元廣木健司さんは、スーツ姿もびしっと決まってそのまま敏腕営業マンでも通ってしまいそうな凛々しさをもっている方でした。お話をすると実直で控えめ、以前にも書きましたが「大吟醸はお造りにならないんですか?」の私の問いに「毎年造ってはいるんですが”大吟醸”と呼べるような仕上がりになったらお出しします」と、謙虚この上ないことをおっしゃいました。蔵元蔵人のほとんどが20-30代という若い力もこの謙虚さの上に成り立っているのです。


私ン処の定番飛露喜は「愛山 純米吟醸生」


今回親しくお付き合いしている酒屋さんに「山田錦 純米吟醸生」「雄町 純米吟醸生」の二種類もいただきました。三本ともタンク一本だけ造られた希少なお酒であると聞きます。三種類の飲み比べ、それだけで酒の会になるかも。