親の至福


家族のことを公のサイトに書くことにはためらいがあるのですが、まっ、新年でもあるし。。。ということで。



正月休みに観ていた録画の「名曲探偵 アマデウス」のお題は武満徹の「ノヴェンバー・ステップス」


外出先から帰ってきた長男がTVをチラッと見て「おお、これかっこいいねぇ。誰?・・・  武満?・・・ どういう人?」と。


今の若者には絶滅危惧分野ジャズを愛好するという部分では、親子が同じ楽器まで手にしているというありがたい環境にあるのですが、武満にピンと来るっていうのがなんとも嬉しいではありませんか。


早速、武満徹の偉大さ、様々業績の講義をイッパツ。書籍も音源もそれなりには置いてあるのでそれらも教えました。「ノヴェンバー・ステップス」が雑音に聞こえないだけでも音楽ファンとしては嬉しいことなのに、演奏の凄さも直感的にわかるというのは親としては幸せなことです。



一方次男のほうは、昨年末、やっぱり録画しておいたジョニ・ミッチェルのライブを観て「このベーシスト凄いねぇ」とジャコ・パストリアスを評しました。


親の浅はかさ、ここぞとばかりにジャコのアルバム(主なものはたぶん全部)をごっそり取り出して「聴いてみなよ」と。


YOU TUBEでも調べたのか「ベースとしてはこっちのほうが好きかな」と見せられたのはマーカス・ミラー


さらに嬉しくなってCD棚からマーカス・ミラーをごっそり。


次男のほうはまだのめりこむかどうかは未知ながら、兄弟共に父親と感性を共有できる部分があるというのは親の至福です。


「二十歳になったら息子と酒を酌み交わしたい」という思いの親よりも遥かに幸せな私。


「俺の葬儀には武満の”波の盆”を必ず使ってね」というのもずっと伝わりやすくなりました。