ルーティーンのある生活


あけましておめでとうございます。本年も弁いち 板前日記のご愛顧のほどよろしくお願いいたします。




私、若い頃から徹夜が苦手でした。


仕事で徹夜か、それに近いことをすると二〜三日使い物にならないことが多くて、身体はきついし、結局効率が悪いことが多くて私には向かないことを知っていました。


遊びでも、深夜二時三時まで飲んだり、明け方まで語り明かすよりは早く自分のベットで寝たいほうで、付き合いが悪いと嫌がられました。


でも心の中では、「○○を徹夜で仕上げた」とか「○○と一晩中語り明かした」と豪語する人たちがうらやましい上に、そうやって立派な仕事を残したり、人がわかりあえたりするもんだと言われて自分の体力のなさを悲観していました。


先日TVで、宮崎 哲弥さんが「ルーティーンのある生活に憧れる」と語っていたのを聞いて、ああ、それでもいいんだぁ・・・と妙に納得したのでした。


「ルーティーンのある生活」 いわば規則正しい行動パターンを決めて日々それを繰り返す生活、宮崎さんはそれに憧れ、そういう生活が好きだというのです。


規則正しい生活というと、健康にはいいかもしれませんが、世間一般では面白みのない繰り返し、陳腐で瞬発力、行動力の欠如した行いのように思われがちです。しかし、考えてみればルーティーンがあるからこそ小さな積み重ねが実を結ぶ可能性も高いわけですし、一日でできない仕事は長い地道な繰り返しでしか実現できないことも多いのです。


特に私のように能力のない人間にとっては、小さな積み重ねを飽きずにしていくことでしか事を成し遂げることができないのはわかりきったことです。人から付き合いが悪いといわれても、ルーティーンのある生活を続けること。宮崎さんのちょっとした一言でトラウマから抜け出せそうな気がしてきました。


今年テーマは「ルーティーンのある生活」の確立。これだな。