あっ、そうかぁ
伝え聞きではありますが、対談で室井佑月が語るに「落語って勉強しなくちゃ面白くないって変じゃない?笑なんだから何にもしなくても面白くなくちゃ」と。
うーーーん、当たり前なんだけどものすごく的を得てます。
小林信彦さんが「落語を評論的に語るのは野暮だ」(確かそんなような意味のことを)をおっしゃっていたことも同様、今世の中にあふれかえっている若手の秀逸なお笑い芸人達は、当然のように勉強しなくても笑えるのに、落語となると「古典」を学ぼうとする風潮や「志ん生の○○はさぁ・・・」ってなウンチクが横行してしまうんですね。
ジャズしかり、ワインしかり・・・・誰が聞いても誰が飲んでもただ「いい!」「美味い!」だけでいいはず、わが身をたっぷり振り返りつつ反省。
「大正期に流行り始めた私小説というのも、自分のことを語るという和歌という文化が万葉の頃から面々と続いていることがベースにあります」と。
日本特有のブログ大盛況が平安の日記文学に端を発するといわれるますが、「自分語り」は万葉にまでさかのぼることができるのですね。これも激しく納得。