パンデミック


今年の正月、久しぶりに友人と集まって楽しく語らっているときでした。大手企業中国支社の重要な仕事をしている一人がパンデミック対策について教えてくれました。


2008年頃、鳥インフルエンザからパンデミックが起こる場所として一番危惧されいた中国では、日本の外務省が各企業のトップを集めてかなり綿密なパンデミック対策の指導がなされていたのだそうです。マスクうがいなどというレベルではなく、インフルエンザ対応の薬の備蓄から国外脱出のルートにいたるまでお話です。


そのころ日本でも大企業ではパンデミック対策は一般市民に比べたらはるかに高いレベルで検討されていたようで、吹けば飛ぶような小さな料理屋では自分で何とかしなければ、感染したら隔離されて「はいおしまい」となってもおかしくないということを実感したのでした。


そんな話を聞いたあと、家族分のインフルエンザにも対応できるマスクとうがい薬、お得意様の内科医先生にお願いするいち早い薬確保のルートを整え、演習としてまずはこの冬に絶対にインフルエンザ、風邪をうつされないための努力を試みたのでした。要は口からの感染対策が一番ですから、ちょっとでも外に出た後の綿密な手洗いとうがい、人が集まる場所でのマスク、味見程度でも口にものを入れる時には清潔にしているつもりの調理場でも再度の手洗いなど。


おかげで、スタッフの中に二人三人と風邪ひきがでても私はうつされることがありませんでした(予防接種は毎年11月に受けています)


現在の北米の状況は限りなく危険に思われます。いつ日本に飛び火してもおかしくないはず。


日本がメキシコと同じような状況になれば、人が集まる場所へは絶対に近づかない。精度の高いマスクを着用する。家から必要以上に出ない。病院に近づかないようにして薬を手に入れる・・・くらいは当たり前に思えるのです。


一度広がり始めると、人類が経験したことがないほど速いスピードで世界中に広まるはずなのですから。今度のヤツは死亡率が高くないからとか、広がったとしても政府が何とかしてくれるからという幻想は捨てて、世界中にあっという間に広まるかもしれないウィルスに対抗するには個人の意識の高さと防衛能力しかないのだ、誰も助けちゃぁくれない・・・と知っておくことが大切なのです。