台湾茶


中国茶に興味を持つようになったのは5-8年ほど前。特に台湾茶のバリエーションの豊かさに魅かれてさまざまなものを試してきました。


昨年くらいからいただいているnet通販のお店では、これまででは考えられないほどさらに種類がたくさんあります。高山茶、烏龍茶、陳年茶、熟茶。それを○○さんが揉んだ、○○農園のお茶、何年熟成させて・・・と指をおっていくと数え切れないほどの中国茶があります。


こういう時はひたすら時間をかけて数を試していくしかありません。味わいと名前を頭に入れながら何度も何度も入れては飲み、入れては飲み、違うお茶を試し・・・とやっていくと、最初は五里霧中で皆目見当がつかないのに、いつの間にか舌が記憶していくのです。


日本酒がそうでした。ワインがそうでした。チーズもそうでした。紅茶もそうでした(全部まだ発展途上ですが) 普通の人よりは詳しくなり、舌と頭で自分なりの体系ができていきます。


よく分厚いワイン本をかかえて、「ワインを勉強してみたい」という方に出会いますが、私はこれらが勉強であったという認識はほぼありません。豊穣な未知の世界にわくわくしながら入り込み、実体験を重ねることの方が学問的な取り組みよりはずっと早く身になるのです。「うーーん、美味い!」という舌の体験があると、それにまつわる知識は覚えようとしなくても自然に頭に入ってきます。「こんな美味いものだれがつくったんだろう」「どんな風にできあがったんだろう」そういう尊敬にも似た畏怖の念は知識として肉付けされてしっかり頭に刻まれるのですね。


そうやって自分のものに少しはなってきたかなぁ?と思われて初めて、商品として店に出せるようになるのです。