卒業式


ご縁があってある高校の卒業式を覗いてきました。


卒業式なんて自分の学生時代以来経験がなくて、最近はどうなんだろう?と興味津々でした。


感じたのは校長先生、来賓ほかのスピーチが相変わらず面白くないこと。普段の生活では5分10分の時間を惜しんでやりくりしている身には、一時間半におよぶつまんない「お話」の連続は苦痛以外のなにものでもありません。


オバマ・スピーチやちょっと前のアカデミー賞のスピーチとは比べるべくもありませんが、言葉の持つ力を強く感じ始めている私には、卒業式というハレの日に何の感動もなく、心にも残らなく、ウケ狙いさえないスピーチのなんとつまらないことか。


確かに昔もそうでした。


実際私自身何度かの卒業式入学式で記憶に残るスピーチはただのひとつもありませんでした。


TVでは「すべらない話」なんていう番組がもてはやされるほど、若者には「語る芸」が浸透しているというのに、お偉い方々のお話は未だに教訓めいていて惹つけるものがみじんもないのですね。


若者達がこの一時間半をじっと私語もなく耐えているのを見ると「君達はすでに充分大人の社会に対応できているじゃぁないかぁ、立派」と褒め言葉と共に卒業をお祝いしたいと思ったのでした。