ご時勢の節分


毎年豆まきに伺うお付き合いのある神社、今年の参加者はおよそ20%減といった感じです。企業経営者だけでなく、市長や議員さんにも欠席が目立ちます。不況の波は節分の豆まきにまで・・・というか、参加費用がばかにならないからこそ真っ先に削られてしまうんでしょうね。とはいえ、私自身は不安な気分を吹き飛ばすつもりで裃をつけて豆まきをしてきました。



お座敷ではお客様が「節分ですから”まるかぶり”とかご飯のときにでたりするんですか?」と。


「いえいえ、この地では節分に太巻きを食べる習慣はありません」と私。


コンビニのおかげですっかり”まるかぶり”は全国区で有名になりました。もう数年もすると若い世代は節分にコンビニにでかけるのが当たり前になったりするんでしょうか?それはそれでちょっと怖い気がします。


この地(というよりも私の周辺)では節分には、主に商家で近所の子供達を集めて豆まきをしました。まくのは豆よりもお菓子とおひねり(たまにみかんなんかも) 子供達はお母さんに手ぬぐいで作ってもらった袋を持って、年長者に連れられ「最初は○○さんち」「つぎは○○さん」と、数軒の家を回って袋をお菓子で一杯にしてホクホク顔で帰ったものです。


今ではそうした風習も下火になってしまいましたが、町内の青年会が主体になってお寺さんの本堂で同じような豆まきをしています。



コンビニならお菓子なんておてのモン。


”まるかぶり”の次は「節分は日本のハローウィン!」なんてお菓子をたっぷり売るマーケッティング戦略・・・なぁんてどうでしょ。”まるかぶり”よりもうかりまっせぇ。