同じ志向


フレンチの名店「北島亭」ご主人の料理誌でのインタービューを拝見しました。


曰く「”商売は縮小 仕事は追及” が今後の理想です」


全く同じこと考えてる。。。


名店の誉れ高い、職人としてもトップクラスの北島素幸さんと同じというのは、田舎町の端くれをいく料理人としては全くおこがましいお話ではあるのですが、志向だけは私もこの通りです。北島さんは私よりちょっと年上、たぶん60歳さらに70歳(まで続けるかどうかはさておき)の御自身の仕事の目指すところはこの通りなんでしょう。お気持ちは素直によくわかります。


店舗展開を図らず、店の拡張もしないで料理のクオリティーを高めることを追い続けていると、年齢を経たときに職人がたどり着くのは、仕事をよりそぎ落として追求し小さな商売にしていくことになるのです。


来年からの目標はリーマンショックよりずっと前から”商売は縮小 仕事は追及”と決めていました。今でも充分に小さな商売しかしていませんが、仕事のクオリティーをより高めることと年齢を積み重ねていくことを考えると、仕事をよりそぎ落として職人として満足できるものだけを残していきたいと思います。最終的にやりたい仕事だけでご飯を食べていければこれこそが職人冥利に尽きます。


勝負は来年以降。落ちぶれていくのか、より高みを目指せるのか、志だけは高く保ちたいものです。