目玉ワインその2

clementia2008-11-28



一昨日の続き


ワイン会での目玉ワイン、白ワイン二種類に続いてブルゴーニュの赤ワイン二種類も目玉の一つでした。


ひとつはメオ・キャムゼのリッシュブルー1994 いわゆるリッシュにあるリッチで濃厚で凝縮した味わいというよりもたおやかでしなやかなリッシュブルー。香りが多重に重なる複雑さをもち、味わいは柔らかくてしっとりしています。たった0.35haの偉大な畑から取れるワインは魅力にあふれています。


さらにルロワのサヴィニー・レ・ボーヌ1969 およそ40年の熟成はルロワのカーブで寝かされていました。蔵出しのサヴィニーはびそうさんの手で直接私の処まで届けられました。20年以上を経たブルゴーニュワインはいつも冒険です。3回に1回は裏切られるのですが、5回に1回は至福が訪れるのです。その至福の1回が忘れなれなくて裏切られても裏切られても恋焦がれるます。まるで性悪女に魅せられた初心な青年みたいな感じ。この1969年は5回に一回の至福のときを与えてくれました。これだからブルゴーニュワインは止められないのです。美味しさが間違いなくて予想がつきやすいボルドーのグランバンに比べると、はるかに生産量が少なくて失敗するかもしれないブルゴーニュの極上。年を経るごとに美しさを増す奇跡のブルゴーニュの出会いはワインの醍醐味の一つです。また性悪女にはまってしまった私でした。


さすがルロワ。