たぶんこれ一本

新潟長岡の「和貴泉」

ラベルにかすかに見える「60」の印　たぶん昭和60年の印でしょう。裏には5年古酒の文字。つまり昭和55年醸造のお酒ではないかと思われます。

お付き合いのある酒屋さんの冷蔵庫に寝かされていたものです。

穏やかな熟成香、「これが新潟？」と思うような柔らかなふくよかさ。年月が生んだ唯一無二のお酒です。

和貴泉という名前は私には全く未知の蔵でした。酒屋さんでも今はお付き合いはないようです。実を言うといただいてから二年ほども私ン処の冷蔵庫にさらに寝かされていました。古酒はどんな変化を遂げているか？味の印象もみえにくいですし、お客様も選びますので封を切るタイミングがとても難しいお酒なのです。

ほぼ間違いなくこれと同じボトルは世の中に存在はしないはず。冷蔵庫にはこんなお酒がさらに何本も。古酒は一つのくくりでは語りきれない未知の分野です。だから面白い。