ジャム

clementia2008-08-27



まだ二三回しかいただいていないのに一気にファンになってしまった「杜屋」さんのジャムと焼き菓子。通販がメインで店舗を構えていらっしゃらないのですが、たまたま毎月一回ペースで出かける仕入先までの道の途中にお宅があることがわかってお家までずうずうしく伺ってきました。


というのも、ルパーブと桃のジャムが出来上がったとサイトで見かけたから。好物です。


ご主人である女性が一人、お家の工房でコツコツと作っておられるにもかかわらず、その仕事に対する情熱、妥協のなさは我々職人が見習わなくてはいけないひたむきさにあふれています。


何しろ素材が厳選されていることはもちろんのこと、一般にジャムで使われるペクチンは全く使われていません。さらにご自身の庭で栽培している果物、長野に借りている畑で栽培している果物を使うという理想形を目指していているのです。その仕事に対する姿勢は「こだわり」などという陳腐なくくりでは語るべきではなく、美味しいもの、安全なものを求めていったらこうなった・・・とでもいうほどまっとうさがごく自然なのです。


こうした志は品物そのものの味わいから、サイトからも充分伝わっていたのですが、お会いしてちょっとでもお話をお伺いできるとより身近なものに感じられます。志の高い造り手にお会いできることは私自身の背筋をピンと伸ばしてくれるような貴重な経験です。


今回いただいたのは「白桃」「自家菜園のルパーブ」「杜の畑の杏」「杜の畑のブラックベリー」試作で作った「野性のほうずき」「小夏オレンジ」「ゆすらうめ」などのジャム。そして手仕事の真骨頂「シフォンケーキ」と焼き菓子達。


仕事の目的は利益の追求ではなくて、美味しくて安心なものを作ること。すべての料理人が襟を正して自身を見つめなおすことです。