残りモンには福がある

clementia2008-06-24



今回の岩手・宮城内陸地震のど真ん中、栗原市(旧一迫町)の金の井酒造「綿屋 純米大吟醸 斗瓶 平成15年」


「蔵は大丈夫だったのでしょうか?」と酒屋さんに聞くと、何の被害もなかったようでホッと胸をなでおろしました。この五年冷温で熟成された蔵の最上の一本は、安否を伺った酒屋さんの冷蔵庫に静かに寝かされていたものです。歳月を経ても味わいは全くへたらず、香りもやさしい酸もしっかり残っています。それでいてふくらみが出ているのは、やっぱり寝かして本領をより発揮するお酒であるのだな・・・と改めて認識しました。このボトルが最後の一本。たぶん世の中のそうたくさんは存在しないヴィンテージであろうと思います。