プロのミュージシャン


先日の山下達郎FM放送「サンディ・ソング・ブック」は五月の上旬に行われたアコースティック・ライブの演奏のオンエアでした。(抽選に応募しながら落選)


小規模なライブとはいえ、ライブ自体五年ぶりだそうです。


ベースの伊藤広規さん、キーボードの難波弘之さん、ギターの山下さんというドラムレストリオの演奏はもう立ち尽くしてしまうほど上手い。これがプロのミュージシャンってモンです。


三人が素晴らしいミュージシャンであることは30年も前から認識しているつもりでも、トリオという凝縮した演奏形態ですとプロの技術はより際立ちます。ジャズの場合でもそうですが、ピアノもギターもサックスもトリオでの演奏に一番緊張感を感じるのです。


山下さんの場合レコーディングでの緻密で非の打ち所のない完成された音作りを常にされているわけですが、ライブでは高い技術に加えて程よく抜けた・・・というか肩の力がすっと抜けるような遊びがここそこにあって、それがライブ感をより充実したものにします。


たとえばお得意のギターのカッティング(チャーカチャカチャン・・ってな具合にリズムを刻むやつです)では、レコーディングではありえないゆれと遊びがあって、そこだけ何度も聞きなおしてしまいたくなるほどヒップでカッコいいのです。奥様の竹内まりあさんが恒例の夫婦放談で「ライブでタツロウのカッティングが聴きたいな」と言ったのもただののろけだけではないのです。ミュージシャンとしてそういいたい気持ちになるんでしょうね。


人の心を動かす音楽ってのはこうでなくちゃいけません。