ラジオの時間テレビの時間


先週の「FMシアター」(NHK)の「四匹の羊」はいいドラマでした。ラジオドラマ独特の想像力を喚起するする力を持ったドラマに出会うと、TVドラマは見る気がしなくなってきます。発する言葉をすべてテロップで示すお笑い番組や、CM明けに必ずその前数分を繰り替えずご丁寧なTV番組とは対極にあります。翌日の「松尾堂」のゲストは詩人アーサー・ビナートさんと同じく詩人の覚 和歌子さん、彼らのたっぷり二時間近いお話は言葉の重さを実感できる素敵な時間でした。TVや雑誌ではこの充実度、この人選は100%無理。



AVANTIアヴァンティ)」「名曲の楽しみ(吉田秀和さん)」「ジャズ・トゥナイト」「FMシアター」「トーキング・ウィズ・松尾堂」「サンデー・ソングブック」「20世紀の名演奏(黒田恭一さん)」


これらのFM番組で一週間に十時間。プラスpodcastで「蒲田健 ラジオ版学問のススメ」「大竹まことゴールデンラジオ」(先々週の芸人ほっしゃんゲストは強烈でした。聞いた人手を上げてぇ)「伊藤洋一ラウンドアップワールドナウ」などというところを含めるとおよそ12−14時間はラジオを聴いています。これに比べてTVで見た番組はずっと少ないのです。とはいってもこれらはウオーキングや車での移動の時間に聴いているわけで、そのために一まとめの時間がほしいわけではありません。


いいラジオの番組では視聴率や自主規制に振り回されない良識や破天荒がまだ確実に生きています。ほかにこれは絶対お勧めって番組があったら是非お教えください。まだ、ラジオ復活初心者です。