骨董趣味

clementia2008-06-09



休日の日曜日、映画にいく以外は一日中骨董の本をながめていました。


店で骨董を器として使うほど趣味にのめりこんでいませんから、美術館で見る・・・程度で済んでいるのですが、潤沢な資産でもあれば魯山人よろしく名器を店で使えたらそんなにうれしいことはありません。


そんなお話を聞いた骨董好き・・・というよりは数寄者であるお得意様がたくさんの本を貸してくださいました。忙しい時間をぬってこれまで断片的に読んでいたこれらの本を昨日はじっくりと拝見できて、もともと嫌いではない骨董・・・というか美術品の数々と文章に酔いました。


中でも出色なのが青山二郎さんの「陶経」


昭和初期に50部だけ出版され、平成になって復刻版がでたというシロモンです。なんと原稿用紙でたった13枚分、しかしそこにはまさに経典のように美へのあくなき追求の姿勢が語られています。んで、復刻版で¥9000。貧乏性の私には13枚→9000円に単純に驚愕してしまうのであります。んなんじゃぁ骨董趣味は永遠に無理・・・なんでしょうね。


ほかにも瀬津巌さんの「掌の美」(これはすばらしい本です) 「雅」黄瀬戸 志野 織部(私のもっとも好きな焼き物ばかり) 白州信哉さんの「魂の居場所」 秦秀雄さんの「名品訪問」 青柳恵介さんの「骨董屋という仕事」


本の一部で、先日お越しいただいたある美術商名家のことが語られていて「ああ、あの方はこんなにすごい方だったのね」と冷や汗がでたりして。。。