一三七號

久保田　万寿で有名な新潟の朝日酒造。あの万寿の生原酒が年の初めに少量でます。

今年の名前は一三七號。昨年は一二八號でしたっけ？毎年数字が変ります。多分、タンクの名前ではないとか思うのですが、ご存知の方お教えください。

２０数年前、万寿に初めて出会った時にはずいぶんたくさん使わせていただきましたが、１５年位前でしたでしょうか、「万寿はL.A.でも飲めるんだよね」とあるお得意様に聞いてから以降使わなくてもいいかな？・・・と思うようになりました。一般の方々が普通に手に入れられるお酒は、おウチで飲んでいただいたほうがお徳です。「このお酒、○○酒店で○○円で売ってるよね」というお言葉も料理屋としてはかなり辛いお話、コアな日本酒通はおいておいて、一般人の感覚でよく見かけるお酒は私には店に置く価値がありません。

一三七號は万寿の面影はほとんどないほど濃厚でしっかりした味わいです。ブラインドで飲んで「万寿の原酒」と言い当てる方はまずいないのではないでしょうか。「これなら店で使えます」・・・というのは、板前の自分勝手な思い込み、これこそが「こだわり」と呼んでいいのかもしれませんね。