吉永小百合


先日映画のためのTVドキュメンタリーに出ていた吉永小百合さんは、ありえないほど美しい62歳でありました。続いて昨日の週刊ブックレビューでは新刊本のためのインタビュー。インタビューに答える吉永さんというのもあまり見た経験がありません。垣間見える素顔は、女優というもっとも自らの存在感を主張しなければ生きてゆけない職業にもかかわらず「私の存在を見て」「私女優よ」というような押し付けが一切ない穏やかで謙虚な姿でした。仕事に対するだけでなく、生き方そのものが真面目でまっすぐなところが言葉の端はしに見えます。飾って大きく見せようとか、美しく見せようとか、真面目に見せようとかいう作った虚勢がないのですね。芸能界という場所に居ながら今のような姿勢を貫いている様子が彼女を美しく見せているのでしょう。ああいう風に人間年月を重ねてみたいものです。