デイリーな日本酒

clementia2008-04-08



5-10年前からでしょうか、小さな蔵のお手頃な日本酒が劇的に美味しくなってきました。


それ以前には「十四代本丸」「飛露喜特別純米」「磯自慢特別本醸造」など2000円台で手に入る日本酒の美味しさは驚異的で、並ぶものはたくさんはなかったような気がします。その頃小さな蔵で他に見るべきものは無濾過生原酒のインパクトで勝負するようなお酒が多く、毎日手元に置いて飲むデイリーなお酒ではありませんでした。


ところがこのところの2000-3000円台の日本酒の充実ぶりはどうでしょう。ふくよかで後味が切れ雑味が少ない素晴らしい日本酒が次々と現れてきます。同じ無濾過生原酒でも柔らかさとひかえめで押さえた味わいで勝負しています。


先日お付き合いのある「酒のうちやま」さんが試飲用にもってきてくださった三本 「酒屋八兵衛」「長珍純米生」「芳水純米生原酒」どれもお手頃で素晴らしい。デイリーワインという言葉はよく聞いてもデイリー日本酒という言葉はただの飲んだくれを想像してしまいます。こういう日本酒がいつも家庭の冷蔵庫にあれば、晩酌のイメージはずいぶんと変わるような気がします。


日本酒が売れない時代になって久しいですが、今戻ってこなくてはもったいない。いまこそ日本酒です。