山菜

clementia2008-03-31



天然の山菜を使い始めると、栽培モノは「まっ、使わなくてもいいかぁ」という気になります。


何が違うかっていうのは使った人間と食べた人間にしかわかんないのです。ふきのとうはただ苦いだけでなく、うるいは姿から違い、クレソンは柔らかくて香りが穏やかです。


写真の山独活も栽培モノとはやっぱり違います。皮を剥かなくても食べることができ、噛むと山の香りが鼻に抜けます。穂の処は天婦羅にすると香りの抜けがさらによくなり春が脳髄を突き抜けていきます。


こうなると「今日は天然がないから栽培を」という気持ちは微塵もなくなります。これって養殖の魚を使わないのと同じです。手に入らなければ別の料理でいいのですね。