パン屋さんの革新


以前に書いたことがありますが、この数年のケーキ屋さんの変化の著しさは目覚ましいものがあります。10年前に「いいケーキ屋さんだな」と思っていた店に近頃では手垢がついたように見えてしまうのは、そのケーキ屋さんの腕が落ちたわけではなくて、回りの変化が大きくて消費者の見る目がより厳しくなったゆえのことです。日々の仕事に追われている職人さんが、常に最先端を取り入れ変化し続けることは至難の業です。この変化に合わせて正しく進化し続けるのか、頑なさを売りに培った仕事を守り続けるのか、難しい選択です。


同じことはパン屋さんでも言えます。この数年のパン屋さんの激変は田舎町にもやってきています。住まいの近所に数年前にできた「パン・ド・ノワール」さんの仕事は、「近所にいてくれて嬉しい」と思わせる一歩抜け出た職人仕事でした。ところがこの四月に移転されてしまいます。パン屋さんは近所にあることがとっても大切、いつでもすぐにいけることが大事な要件ですので残念です。


ご主人、奥様に「もうじきですよねぇ、残念です」と告げると、「最近、お店(私の)から遠くないところに良いパン屋さんができましたよ。主人が”この仕事ボクにできるかなぁ”というくらいですから」と奥様。


自らの力があるからこそ言える「力のあるお奨めの店」


早速出かけてみなくちゃね。