ワインの在庫


還暦を過ぎてからワインにはまってしまったお得意様がよくおっしゃいます。


「今買ったワインが何年後に飲めるかをちゃんと考えないと、自分が死んでから飲み頃を迎えたんじゃぁしょうがないもんねぇ。長い熟成が必要なヴィンテージはもうあんまり買わないようにしなくちゃ」


確かにボルドーのグランバン、グレートヴィンテージの本当の飲み頃は20年後。自分の健康と寿命との相談は確かに必要です。



比較的仕込仕事が少なかった今日の朝、ワインセラーの整理をしていました。この数年はあまり大量にワインを買わないようにして、自分の引退を考えつつ、それまでに使い切る程度の量に抑えることも考えなくてはいけません。


一時は「ワインの在庫は?」のご質問に「メルセデス一台分くらい」と申し上げていたのですが、そんなことを自慢するには引退の時期が近づきすぎています。今日ざっと数えてみるとセラーの中にはおよそ600本。酒屋さんに預けているのが100本弱。「国産自動車一台分くらい」に減ってきました。このくらいが丁度よさそうです。


そろそろ飲み頃を迎え始めるアンヌ・グロの各畑1999年。アンヌ・フランソワ・グロ各畑の1999年。メオキャムゼの1998年の各種。アルノアントのムルソー1999年。ボルドーのモンローズ、ソシアンドマレ、コスデルトゥルネル、プチ・ヴィラージュなどの1995,1996年。その辺はセラーの出しやすいところに置き換え出番を待っています。


果たして引退までに使いきれるか?引退前にポックリ逝ったとき、ワインだけが残ったンじゃお話になりませんよね。