食品疑惑〜農薬混入


よく「作った人の顔が見える食材」というお話をさせていただきます。店で使う食材の多くが、作った方の顔がみえたり、獲った方、漁った方の素性がわかる品物です。お酒も造った人もしくは仕入れてくる方のことをよく理解できているものがほとんどであることはいうまでもありません。


これらの顔が見える方々は顔が見えるだけでなく、100%その仕事を信頼している方々です。私のお付き合いしている人々の造るもの仕入れるものの安全性に問題があるとは120%思っていません。うそをついてまで高級に見せかけた品物を渡すわけもなく、そういう品物をだまされて仕入れることもありません。


顔が見えるというのは、そういう信頼感を表す言葉なのです。今のお付き合いを続ける限り、私の店で食品の安全性に冷や汗をかくようなことはありえないと信じています。もちろん私のお得意さまも私の料理に同じような信頼感をもってくださっているはず・・・とも信じています。それこそが真っ当な当たり前の料理のはずなのに、どこで普通のことが普通でなくなってしまったのでしょう。


職人は自分が食べられないほど不味いものはお客様に出さない。生産業者は自分が食べられないほど危ないものは作らない。常識以前の問題。