料理人感覚?


静岡へ行くと必ず立ち寄りたいパン屋さんがあります。若いご主人の仕事が素晴らしくどれを食べても一つ飛びぬけたセンスが光ります。


先日友人とこの店を訪ねた時のこと、家族へのお土産をと、あれこれ次々と選んでトレーに乗せていきました。それを見ていた友人が一言。


「バブリーだなぁ、俺たちサラリーマンはそんな風にドカドカ買わないよぉ。ちゃんと財布と相談するからね」と。


どうやら私の買い方は一般人の常識とは少し違うようです。とはいえ、○百円の違いではあるのですが、彼の目から見るとたとえパンでも値段を見ずにどんどん買っていく姿に驚いたようです。料理人のサガ・・・というわけではないでしょうが、「あれも食べておきたい、これも確かめたい」と思うと、こと食べ物については金額を計算することがなくなってしまいます。主婦の買い物のように「こっちとこっち、値段と美味しそうかどうか」と悩んで選ぶことは頭からなくて、「美味しそうなら両方買う」「食べたことないやつは値段に関係なく全部トライしてみた」と思ってしまうのです。


食事に行く時も同様です。もちろんお目当ての料理屋さんに出かけるときには「誰と出かけるか」がとても重要です。中でも食事に対して同じ金銭感覚をもっている人一緒でなければ楽しむことはできません。友人と出かけるときには相手の感覚を念頭に入れて料理屋を選ぶことは大事ですし、もし料理の値段感覚は一致していても、ワインなどの飲物の金銭感覚が一致しそうにない場合には、「飲みたいワインがあるもんだから、ここは私に選ばせて」とワインの値段も自分で出してしまう方が間違いがありません。


決して裕福なわけではなく、子供の教育費に痩せる思いをしている時期ではあるのですが、食べ物は別枠になってしまうのですね。まっ、それも勉強の内・・・と納得してしまうのはあくまで言い訳。