仲田晃司さんの”ル・デュモン”

clementia2007-12-01



仲田晃司さんは以前にも彼が集めた>「レア・セレクション」を取り上げた時にもお話をした、ブルゴーニュの日本人醸造家です。


自身で管理できるのは今は70樽くらいだ・・・と、ほんの少量のワインを丹精込めて造っておられるのはジュベリー・シャンベルタン村。2000年に本格的にニュイ・サンジョルジュにメゾンを立ち上げ、ジュベリー・シャンベルタン村に移ったのが2003年だと聞きます。何しろ「めったに若者を褒めることがない神様アンリ・ジャイエが褒めた」と一躍脚光を浴びた醸造家です。お会いになった方のお話を聞くと全員がそろってその真面目な仕事ぶりとシャイな個性、まさに職人を地でいく方のようです。


メゾンを立ち上げるよりも一年前1999年のニュイ・サンジョルジュが6本だけ手に入りました。仲田さんがどれほど注目を浴びようが、彼の造りから想像するに、出来上がったワインが熟成を経て本当に美味しく飲めるのにはもうちょっと時間がかかるはずです。メディアが「素晴らしい」「美味しい」と騒ぐのはあくまでポテンシャルから想像する味、テーブルにのぼって私たちがうっとりするためには正しい熟成をさせてあげなければ仲田さんに申し訳が立ちません。同じ職人として彼のワインが美しく変身するまでもうちょっとだけ待ってあげましょう。