政治家の心持


権力にしがみつく政治家の心情というのは私たち庶民には全く推し量ることができません。


子供の頃から総理大臣と言えば、国会中継で野党から批判されるだけ批判され、新聞テレビでは「アホ」だ「バカ」だ「能無し」だと罵倒され、褒められるのは死んだ時くらいではないか、という印象が強くて、その印象が今もって心の底にあります。何を好き好んで総理大臣にナンゾなるのだろう?能無し呼ばわりした相手を痛烈に批判しかえすことはしないのだろうか?自尊心の強い私にとってどんなにエライ存在でも批判にさらされるだけの仕事など真っ平ゴメンです・


一国の総理という最高の権力を持つと言う魅力は、そんな稚拙な私の心持などでは計り知れないものなのだろうな・・・・とはやっと大人になってほんのちょっと理解するようになったのではありますが、それでもやっぱり一度手にした総理大臣の椅子にしがみつこうとする政治家たちの姿はいつも異様でありました。


ことの良し悪しはともかく、安倍首相辞任のニュースを聞いて思ったのは「ああ、わかりやすい」という気持ちでした。「やだやだ」「ヤメヤメ」「やってらんないぜ」・・・・私が同じ立場なら権力にしがみつく姿よりもわかりやすい。


そんな風に思う私もやっぱりオボッチャマ?・・・そんな単純な動機じゃないでしょうけど。