取材ライター


「”静岡酒が飲める店”という企画で取材をさせていただきたいのですが」


こんな電話をいただき、宣伝をしていただけるなら・・・と喜んでお話をお受けしました。


「鈴木と申しますが、○○日にお伺いします」


ネット上の企画だというので、取材前にどんなものかとwebサイトを拝見するとこんな内容の連載が長く続く記事でした。


お題目を見ると「地酒ライターおすすめ」・・・・えっ?「地酒ライター?」「鈴木さん?」もしかしてあの鈴木さん?


他もたどってみるとどうやら間違いなく静岡酒の伝道師、あの鈴木真弓さんのようです。


取材でお会いするライターの方々は優秀な方が多いのですが、今回は静岡のお酒を語らせたら右に出るものはいない鈴木真弓さんであると知って冷や汗が出ました。「こんなちんけな店でいいのだろうか?」


鈴木さんが静岡酒について書かれた文章は何度も拝見していますし、TV地方局で静岡酒に彼女が出てくればそれだけで番組の格が一つ上がるのではないかと思うような長年の多岐にわたる取材力で、こんな小さな料理屋のオヤジでさえ存じ上げるほどの人です。


たとえば同じサイトのこんな連載を見ただけで綿密で時間をかけた取材と静岡酒への愛情が誰にでも伝わるような取り組みをされているのです。


鈴木さんがお見えになるならお伺いしたいお話が山ほどあります。



今日見えられて形通りの取材をしていただき写真も撮ったあと、お話は県内をくまなく巡って得られた静岡酒蔵元のお話、酒屋さんのお話、酒米のお話、志太杜氏のお話から果ては、朝鮮通信使のお話から取り組まれている映画のお話まで。時間があれば果てしなく聞いていたいてんこ盛りのお話をお伺いできてほとんど取材のことなど忘れてしまっていました。


蔵元の視点とも酒屋さんの視点とも料理屋の視点とも違う、ライターとしての目から伺う様々なお話は全く魅力的でした。これまでお会いした方の中で静岡酒への造詣の深さは間違いなく最強。スゴッ!